御存知!名手Billy White在籍時含む貴重な未発表録音集 テクニカル・スラッシュ系名バンド Watchtower「Domonnstrations in Chaos」輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
Billy White(G、後にDon Dokken、Billy White Trio、現在は牧師)/Ron Jarzombek(G、現Spastic Ink)、Doug Keyser(B)、Rick Colaluca(Ds)、Jason McMaster(Vo、後にDangerous Toys)となります。
1~7:1983年夏米国テキサス州サン・アントニオ”Boss Studios”でのデモ録音(2インチ・テープ録音の感)。
8~11:1987年4月米国テキサス州オースティンでのデモ録音(Ron Jarzombekによる追加録音とミキシング有。カセット録音が基)。
12~13:1986年米国テキサス州北オースティンでのデモ録音(カセット録音)。
14:1985年夏米国テキサス州サン・アントニオ”The Cameo Theater”でのライヴ録音(プロ用集音マイクによる実況録音)。
15:1983年テキサス州サン・アントニオ”Boss Studios”でのコンピレーション盤提供用デモ録音(2インチ・テープ録音の感)。
以上となります(1~7、12~15がBilly Whiteの在籍時となります)
1982年5月米国・テキサス州オースティンにてBilly White(G、後にDon Dokken)/Doug Keyser/Rick Colaluca/Jason McMaster(Vo、後にDangerous Toys)という編成にて結成。
コンピレーションアルバムに楽曲提供後、自主レーベルより”Energetic Disassembly”を制作。自主制作とは言え”Progressive Metal”の旗手として注目を浴びます。
されど1986年秋中心メンバーBilly WhiteがDon Dokken参加の為、脱退。Jason McMasterもかのPanteraからのアプローチを受け、脱退(加入には至らず、”Dangerous Toys”を結成)となり、
バンドは崩壊の危機に立たされます。
紆余曲折を経て、Ron Jarzombek/Alan Tecchioをスカウト。
その後ドイツのレーベル”Noise Records”と契約し、新体制にて新作制作に臨む................という経緯の中で制作された録音でございます。
さて今作。
何せ自主制作でデモ制作。
安普請録音ではございますが、それなりの録音機器を用いている事がミソ。
加えてノイズ処理・音調整等々のリマスター技術の向上により音質が大幅に改善。登場が可能になった感のある作品でございます。
音楽性は粗さがあるとは言えど、結構な完成度でございます。
創作に重要な役割を果たすギタリストが交代している事が音楽性のミソ。
名手Billy Whiteがハイテク系ではございますが(後にDon Dokken加入という事があり)案外真面な音楽性を有するという感。
後任Ron JarzombekはかのFrank Zappaの強い影響下にあるギタリスト、更にはよりメタル色の強い音楽性を有するという事があり、
よりメタル色が濃く、更には楽曲展開が非常に速いものとなっております。
複雑さは同じではございますが、後者は唐突さを感じさせ、(かのDream Theaterに「病的」とも揶揄されておりますが.....)確かに「殆ど病気」な複雑怪奇感。
されどかなり計算されたもので理路整然としたものでございます(ここがFrank Zappa的とも言えますが.........)。
但し、ラインナップは違えど(現代で言う)ハード/フュージョン系の影響や正統系メタル感のあるメロディ感覚を有する事から意外なメジャー感が音楽性に備わっている事がミソ。
単なる複雑怪奇さではない理に適う音楽性が非常に興味深いものでございます。
(ヴォーカルのJason McMasterが幾分昔のGeddy Lee(Rush)を参考にしている感があり、音楽性含めそこも興味深い所でございます。
音楽性の根底に初期”Rush”の影響がある感がございます)
かのDream Theaterが後に登場致しますが、現行の音楽性に繋がる音楽性がこのWatchtowerでございます。
Dream Theaterのルーツ的存在としてFates Warningに注目が集まりますが、(残した音源が非常に限られたものではございますが)こちらも大きな影響を与えている感がございます.........................................
シーン初登場録音にNWOBHM(というかかの”初期Iron Maiden”)の影響が見受けられる事も非常に興味深いものでございます..........
2nd「Control and Resistance」で非常に興味深い音楽性を有しシーンに本格的に登場するものの、後任のヴォーカルAlan Tecchioが喉の不調から離脱。
またRon Jarzombekもハイテク・ギタリスト特有の問題から手に深刻な不調を訴え手術を受ける事となり、更に回復が長期化。
バンドは活動停止を余儀なくされる事となります............................
その後、それぞれSpastik Ink等々の活動を経て活動を再開するも新作制作に行き詰まり、過去作1st再発・今デモ録音作を制作し再び沈黙。
再びSpastik Ink等の活動を経て新作制作に乗り出し、シングル作を手始めに発表。
再びJason McMaster/Alan Tecchioの間で交代が行われるも、今作のラインナップに定着し新作制作にようやく着手。
ようやく新作をリリースし複雑怪奇さは以前同様とは言えど、非常に洗練されメジャー感ある音楽性や演奏・アンサンブルに非常な評判を呼ぶものの、音楽性を巡りバンド内は対立。
(後進たるDream Theaterの音楽性に近寄り過ぎている、という面が争点の感が..............................)
再びの活動休止に陥る事となります........................................
この”Watchtower”はテキサス州オースティン出身。
かの巨匠名手Eric Johnsonの出身地で活動拠点として知られますが、かの”Sylvian /Fripp”、”Double Trio””Nuovo Metal”King Crimsonの
音楽性の鍵を握った名手Trey Gunnの出身地としても知られます。
(Eric Johnsonの前座を務めた事もあり、Eric JohnsonはTrey Gunnとの共作を考慮に入れているとか..............)
またかの名手Mark Edwards(ex-Steeler~Lion)もこのテキサス州出身(かのHMバンド”Riot”も再活動の起点とした話も.........)。
保守といわれる米国南部とは言えど、非常に興味深い音楽性のミュージシャンが揃う地域ではございます.............................
この機会に是非。
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