廃盤
3CD
+CD-Rom
リヒャルト・シュトラウス:
歌劇『無口な女』全3幕
シュターツカペレ・ドレスデン
マレク・ヤノフスキ(指揮)
アンネリース・ブルマイスター、
テオ・アダム、
ビュヒナー、
シェーネ、ほか
アンネリース・ブルマイスター、テオ・アダム、エバーハルト・ビュヒナー、ヴォルフガング・シェーネという豪華なキャストによるヤノフスキの名盤が復活。
シュトラウス晩年の作品『無口な女』の唯一の音質良好な録音として、長年に渡って大きな存在感を示してきたこのヤノフスキ盤は、オーケストラにシュターツカペレ・ドレスデンが起用され、ルカ教会でセッション録音されているのがポイント。
セッションだけにそれぞれの歌手の声も良い質感で収録されており、言葉の数の多いこの作品には願ってもない好条件が確保されています。
『無口な女』は、人気作『アラベラ』の直後に書かれた1幕もののオペラ。原作は英国の詩人で諷刺喜劇作家、ベン・ジョンソン[1572-1637]の『無口な女』で、それをオーストリアの作家シュテファン・ツヴァイク[1881-1942]が翻案した台本を使用。
シュトラウスお得意のコミカルな描写がおもしろい作品で、理想の女性は“優しく無口な女”という保守的で頑固なモロズス卿を、テオ・アダムがじっくりと歌い、甥のヘンリーはエバーハルト・ビュヒナーが演じ、その妻で“うるさい女”であるオペラ歌手アミンタには、オペレッタで活躍したジャネット・スコヴォッティが配され、そして家政婦役はアンネリース・ブルマイスターは務めるというキャスティングです。
CD-ROM付き。
【ヤノフスキ】
コンサート・ファンにはホットな情感を湛えた演奏で人気の高いドイツの指揮者、ヤノフスキ(ヤノウスキー)は、1939年2月18日にワルシャワで生まれますが、ほどなく第二次世界大戦が勃発したため、すぐに母親の両親の住むドイツのヴッパータールに移住し、ドイツで暮らすこととなります。最初数学を専攻したヤノフスキですが、やがて音楽の道に進むことを決意、ケルン音楽大学に進んで指揮を学び、さらにウィーンやシエナでも研鑽を積みます。
そうした事情もあってか、ヤノフスキのCDには独墺系レパートリーが多いようですが、レパートリーそのものは、オペラとコンサートの両面で近現代音楽やフランス物までカバーしていてかなり広く、ヤノフスキの多彩な才能が十分に窺えるものとなっています。
その緻密な仕上げと隙の無い解釈は、地元ドイツでもファンの心を着実に掴んでおり、激戦区ベルリンにあって、手兵ベルリン放送響の聴衆動員率アップに大いに貢献し、2011年まで契約が延長されるという栄誉にも浴しています。
ヤノフスキは ドイツ育ちの指揮者という割にはフランス音楽が得意で、よくとりあげもしますが、それには1984年から20年近くに渡って深く関わったフランス国立放送フィルでの仕事の影響もあるのでしょう。この頃の実績により、ヤノフスキはメシアンの権威として高く評価されてもいました。
一方でヤノフスキはドイツの歌劇場叩き上げタイプのオペラ統率ができる人物でもあり、さまざまなオペラで、歌手の持ち味と緻密なオーケストラ・サウンドを堪能させつつ、引き締まったドラマ展開を創出していたものです。(HMV)
R.シュトラウス:
歌劇『無口な女』全3幕(歌唱:ドイツ語)
家政婦:アンネリース・ブルマイスター(アルト)
モロズス卿:テオ・アダム(バリトン)
ヘンリー:エバーハルト・ビュヒナー(テノール)
理髪師:ヴォルフガング・シェーネ(バリトン)
カルロッタ:トゥルデリーゼ・シュミット(メゾ・ソプラノ)
アミンタ:ジャネット・スコヴォッティ(ソプラノ)
ヴァヌッツィ:ヴェルナー・ハセレウ(バス)、他
ドレスデン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ドレスデン
マレク・ヤノフスキ(指揮)
録音時期:1976年8月、1977年8月
録音場所:ドレスデン、ルカ教会
録音方式:ステレオ(セッション)
あらすじと歌詞テキスト収録のCD-Romが付いています。
コンディション良好。
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