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倉本英彦・斎藤友紀雄(編集)、至文堂(発行)、1999年11月1日発行(初版)、212頁、定価1190円(税別)
ISBN4-7843-5388-7
雑誌60014-90
○扉背より
若者たちが大人になれない時代である。いやそれを拒否しているかのようでもある。ますます増加する不登校、家庭内暴力、ひきこもり、などの実態を探りつつ、その遷延した思春期終結への支援と、治療的接近を試みる。
○目次より
座談会/若者たちは今 5
平野龍一・佐藤悦子・監物和夫・倉本英彦・斎藤友紀雄
青少年の危機とは何か 29
思春期と社会――ある父子二代の青春 斎藤友紀雄
思春期危機とは何か 江幡玲子
若者の現状とその対策 荒木均
青少年と家族関係 佐藤悦子
青少年期の精神発達とその課題 中島聡美
青少年の精神病理――精神分裂病の場合 菊池章
不登校と家庭内暴力 倉本英彦
いじめ・校内暴力 倉本英彦
社会的ひきこもり――現状と展望 斎藤環
摂食障害 池上恭司
特別寄稿 思春期における自己破壊行動――アメリカの子供たちに未来はあるか パメーラ・カンター
治療とウェルネス 122
小規模宿泊療法 小松淳平
訪問相談活動と社会参加支援活動 木曽俊介
若者クラブ 井利由利
家庭教師・メンタルフレンドによる訪問アプローチ 倉島徹
父親グループ――哀しみと不安の社会化 藤光純一郎
登校拒否における不穏期(暴力期)の家庭の対応 米沢宏
インターネット・カウンセリング 田村毅
学校精神保健 近藤卓
青少年健康センターの開拓的実施と展望 監物和夫
青少年のウエルネス活動 関川俊男
米国の思春期専門治療施設 朝倉康之・角田忠之
思春期治療の現在 馬場謙一
○編者略歴
倉本英彦(くらもと・ひでひこ)
1959年茨城県に生まれる。東京大学理学部卒業・筑波大学医学専門学群卒業後、同大学院博士課程修了。医学博士。専攻は思春期精神医学、社会精神医学など。医療法人北の丸クリニック理事長・所長、社団法人青少年健康センター常任理事。国立精神保健研究所客員研究員。千葉大学講師。主要著書「諸外国における登校拒否」「いじめ(共著)」「校内暴力(共著)」。
斎藤友紀雄(さいとう・ゆきお)
1936年東京都に生まれる。東京神学大学修士課程修了。米国へ交換留学(臨床心理学)の後、社団法人いのちの電話事務局長・現在日本いのちの電話連盟常務理事兼任。民間相談機関連絡協議会副会長、社団法人青少年健康センター、日本自殺予防学会各理事。主要著書「危機カウンセリング(編)」「電話カウンセリング(訳)」。
○状態
古本ですが状態は良く、書込みや折れはありません。表紙・背に擦れ、当たりがあります。わが国において思春期の精神保健に取り組みはじめ、四半世紀を経た頃に編まれた論集――絶版状態にある本書をお譲り致します。
思春期挫折とその克服 (現代のエスプリ 388) 倉本 英彦 他編