渡辺恂三(わたなべ じゅんぞう、1933年12月2日生まれ、2013年8月12日没)は、日本の洋画家であり、教育者としても活躍しました。
生誕と教育: 東京都で生まれ、幼少期から科学者を志していましたが、次第に美術への関心を深めました。
東京都立戸山高等学校在学中から絵画制作を始め、阿佐ヶ谷洋画研究所などで学びました。
その後、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に進学し、1957年に卒業しました。
初期の活動: 在学中の1956年、銀座の村松画廊で初個展を開催し、同年の第20回新制作協会展に初出品して入選しました。
また、同期の稲葉治夫、高山尚、豊島弘尚とともにグループ「新表現」を結成し、第1回展を開催しました。
受賞歴: 1957年の第21回新制作協会展で「策謀」により新作家賞を受賞し、その後も複数回同賞を受賞しました。
1969年には第5回国際青年美術家展で「車の中で」がストラレム優秀賞第1席を受賞しました。
海外での活動: 1969年、文化庁芸術家在外研修員としてフランスに渡り、パリで個展を開催するなど、1981年まで滞在しました。
この期間中、サロン・コンパレゾンやカンヌ版画ビエンナーレなどに出品し、リトグラフ部門で第1位賞を受賞するなど、国際的な評価を得ました。
教育者としての活動: 帰国後、千葉大学工業短期大学部や東京造形大学、京都市立芸術大学、宝塚造形芸術大学で教鞭を執り、多くの後進を育成しました。
作風と影響:
渡辺の作品は、初期には旧約聖書や仏教を題材にしたデフォルメされた人物群像を描き、人間の不条理を表現しました。
その後、支持体にベニヤ板や紙粘土、麻紐などを用いたミクストメディアの手法を取り入れ、独自のスタイルを確立しました。晩年まで技法の実験と変遷を繰り返しながら、自身の表現を追求し続けました。
主な受賞歴:
1957年:第21回新制作協会展 新作家賞(「策謀」)
1958年:第22回新制作協会展 新作家賞(「仏滅」「南無」)
1961年:第25回新制作協会展 新作家賞(「記憶の裏側」)
1962年:第2回丸善石油賞 佳作賞(「内訌」)
1969年:第5回国際青年美術家展 ストラレム優秀賞第1席(「車の中で」)
1976年:カンヌ版画ビエンナーレ リトグラフ部門第1位賞
1998年:京都文化功労賞
2001年:第14回京都文化賞
2004年:京都文化功労者顕彰
2013年8月12日、79歳で逝去しました。その生涯を通じて、技法の実験と変遷を繰り返しながら、自身の表現を追求し続けました。
額寸法★約57×38
作品寸法★約44×27
・アクリル板が付属しています。
・額にキズがあります。
マットにシミ、ヤケがあります。
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ご了承くださいませ。
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また、定期的に強度が低下していないか確認する事をお勧め致します。
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