
この度はご閲覧いただきまして、ありがとうございます。送料込みの設定とさせていただきます。
状態…大正12年10月10日発行。
100年近く前の本ですので、お取り扱い・保管には十分なご配慮をお願いいたします。
全体が茶褐色化してザラザラと劣化していますが、最終ページのヤブレの他は目立った傷はありません。
紹介…大正12年(1923年)10月10日、震災からわずか40日後に大阪朝日新聞社から刊行された冊子です(48ページ)。
関東大震災についてまとめられたものの中では、かなり早い部類になるのではないでしょうか。
わずか40日後ですから、その頃の東京や横浜は焼け野原が手付かずのままという、何とも生々しい時期に当たります。
一方で本書は大阪の発行ということで、やはり関東とは距離感があり、記述は客観的で冷静(悪い言い方をすると「他人事」)です。
その後の震災本では、本所・被服厰跡での惨状に集中してしまいがちな被害報告を、神奈川・千葉・山梨さらに伊豆七島のそれへと幅広くまとめています。
情報網が寸断されていた状況下で、よくこれだけまとめたものだと感心します。
いわゆる「甘糟事件」についてもハッキリ触れられており、直接の言及こそないものの、朝鮮人虐殺事件など戒厳令下における自警団の暴走を示唆するかのような記述が見られます。
本文より…
いかに最大級の文字を以つてするも、此の戦慄すべき悽愴なる光景を彷彿せしめることはできぬ。
9月28日現在、本郷地区の人口160,910人、うち避難者54,033人。
深川地区の人口38,467人、避難者38,467人(!)。
偉大なるものよ、汝の名は自然である。
おろかしきものよ、汝の名は人間である。
果敢なきものよ、汝の名は富と資本である。
市民は大なる恐怖と大なる騒擾と死に面したやうな絶望の中に、一滴の水、一粒の糧をも得ることなくして只管夜の明くるを待つた。
右戒厳中東京憲兵隊渋谷分隊天甘糟大尉(正彦)は社会主義者大杉栄が震災の混乱に乗じ不穏の行為あらんことを憂ひ九月十六日某所に於て同人外二名を殺し…
例へば震災地の青年団その他の団体にして往々平素の訓練欠如の為めに甚しき流言蜚語に惑はされ、飛んでもなき間違ひの不祥事を惹起した実例が少からずあつた。
目次
焦土となれる帝都
殆ど全滅の横浜
湘南地方の惨害
房総半島の激震
埼玉県と山梨県
通信機関の全滅
鉄道の被害と復旧
皇室と皇族
全国的の救援
飛行隊の活躍
戒厳と警備
震災と経済界
列国の同情と救援
帝都復興
地震観測記録
震災に関する諸法令
新内閣組織
復興審議会
帝都復興院
震災と言論
震災と新聞
お取り引きでのお願い
・お取り引きはの規定に準拠しておこないます。
・終了日の異なる商品とのまとめ取引など、規定に明記されていないご要望には応じかねます。
・当方は!かんたん決済にのみ対応しています。それ以外の方法によるお会計はできません。
・出品に当たって即決システムには対応しておりません。
・発送は記載の方法でおこないます。そのほかの方法をご希望の場合、差額のご負担をお願いいたします。ご希望方法の料金の方が安値となることもございますが、返金・値引請求はご容赦ください。
・ご落札者様側の事情で再送となりました場合(住所不備や長期のご不在など)、送料のご負担をお願いしております。
・万一の郵便事故・不着につきましては、責任を負いかねます。高額商品には簡易書留を利用いたします。
上記、まことに勝手ながら、御賢察ご検討よろしくお願い申し上げます。