御存知!名手Ron Jarzombek/Doug Keyser在籍 テクニカル・スラッシュ系名バンド Watchtower 傑作2nd「Control and Resistance」輸入盤未開封新品でございます。
表記はございませんが、リマスターが為された感。音質が向上しております。
されど、何せそもそもが安普請制作。限界がございますが........
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
Ron Jarzombek(G、現Spastic Ink)、Doug Keyser(B)、Rick Colaluca(Ds)、Alan Tecchio(Vo ex-Hades)となります。
プロデュースはバンド自身。1989年8月ドイツ・ベルリン”SkyTrak Studio”での制作となります。
1982年5月米国・テキサス州オースティンにてBilly White(G、後にDon Dokken)/Doug Keyser/Rick Colaluca/Jason McMaster(Vo、後にDangerous Toys)という編成にて結成。
コンピレーションアルバムに楽曲提供後、自主レーベルより”Energetic Disassembly”を制作。
自主制作とは言え”Progressive Metal”の旗手として注目を浴びます。
されど1986年秋中心メンバーBilly Whiteがかの”Don Dokken”参加の為、脱退。
Jason McMasterもかの”Pantera”からのアプローチを受け、脱退となり、バンドは崩壊の危機に立たされます。
(加入には至らず、”Dangerous Toys”を結成)
紆余曲折を経て、Ron Jarzombek/Alan Tecchioをスカウト。
その後ドイツのレーベル”Noise Records”と契約し、新体制にて新作制作に臨む................という経緯がございます。
さて今作。
バンドのセルフ・プロデュースがミソでございます。
自主制作で非常な安普請で制作した前作に比べて、(同じく安普請とは言え)プロらしい制作という事で音質等向上しておりますが、
音楽性は既に前作にて完成。
進むべき道は分かっているという感がございます。
但し、創作に重要な役割を果たすギタリストが交代している事がミソ。
前任名手Billy Whiteがハイテク系ではございますが(後にDon Dokken加入という事があり)案外真面な音楽性を有するという事がございました。
されど後任Ron JarzombekはかのFrank Zappaの強い影響下にあるギタリスト、更にはよりメタル色の強い音楽性を有するという事があり、
よりメタル色が濃く、更には楽曲展開が非常に速いものとなっております。
複雑さは前作を凌ぐもので唐突さを感じさせ、確かに「殆ど病気」な複雑怪奇感。
(後にかのDream Theaterに「病的」とも揶揄されておりますが.....)
されどかなり計算されたもので理路整然としたものでございます(ここがFrank Zappa的とも言えますが.........)。
但し、(現代で言う)ハード/フュージョン系の影響や正統系メタル感のあるメロディ感覚を有する事から意外なメジャー感が音楽性に備わっている事がミソ。
単なる複雑怪奇さではない理に適う音楽性が非常に興味深いものでございます。
かのDream Theaterが後に登場致しますが、現行の音楽性に繋がる音楽性がこのWatchtowerでございます。
Dream Theaterのルーツ的存在としてFates Warningに注目が集まりますが、(残した音源が非常に限られたものではございますが)こちらも大きな影響を与えている感がございます.........................................
非常に興味深い音楽性を有しシーンに本格的に登場するものの、Alan Tecchioが喉の不調から離脱。
またRon Jarzombekもハイテク・ギタリスト特有の問題から手に深刻な不調を訴え手術を受ける事となり、更に回復が長期化。
バンドは活動停止を余儀なくされる事となります............................
その後、それぞれSpastik Ink等々の活動を経て活動を再開するも新作制作に行き詰まり、過去作1st再発・デモ録音作を制作し再び沈黙。
再びSpastik Ink等の活動を経て新作制作に乗り出し、シングル作を手始めに発表。
再びJason McMaster/Alan Tecchioの間で交代が行われるも、今作同様のラインナップに定着し新作制作にようやく着手。
ようやく新作をリリース。
複雑怪奇さは以前同様とは言えど、非常に洗練されメジャー感ある音楽性や演奏・アンサンブルに非常な評判を呼ぶものの、音楽性を巡りバンド内は対立。
(後進たるDream Theaterの音楽性に近寄り過ぎている、という面が争点の感が..............................)
再びの活動休止に陥る事となります........................................
この”Watchtower”はテキサス州オースティン出身。
かの巨匠名手Eric Johnsonの出身地で活動拠点として知られますが、かの”Sylvian /Fripp”、”Double Trio””Nuovo Metal”King Crimsonの
音楽性の鍵を握った名手Trey Gunnの出身地としても知られます。
(Eric Johnsonの前座を務めた事もあり、Eric JohnsonはTrey Gunnとの共作を考慮に入れているとか..............)
またかの名手Mark Edwards(ex-Steeler~Lion)もこのテキサス州出身(かのHMバンド”Riot”も再活動の起点とした話も.........)。
保守といわれる米国南部とは言えど、非常に興味深い音楽性のミュージシャンが揃う地域ではございます.............................
この機会に是非。
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