御存知! 米国ハードロックの原点 Grand Funk Railroad 衝撃の傑作1st「On Time」 リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、紙ジャケットに若干の使用感と帯がございません。
内容は言わずもがな。
ラインナップは初期名手トリオ編成。
Mark Farner(G、P、Harmonica、Vo)、Don Brewer(Ds、Vo 後にBob Segar & the Silver Bullet Band)、Mel Schacher(B)となります。
プロデュースはTerry Knight。
1969年4~6月米国での制作となります。
1965年結成のTerry Knight & the Packが母体となるバンド。
Mark Farnerの離脱等と変遷を経て二作他を制作。小規模の成功を収めるものの、Terry Knightがソロとして独立。
バンド名を変えDon Brewerを中心に建て直しを図るものの上手く行かず紆余曲折を経る中、ソロとしての活動に行き詰まったTerry Knightにビジネス面でアプローチ。
Terry Knightがマネージャーとして就任し、Mark Farner再合流を経て活動開始。
デュオ名義でシングルリリース等活動するも不発。
本格的に新バンド構想に着手する事となり、Mel Schacherをスカウト。そして制作した録音物をTerry Knightが”Capital Records”に売り込みをかけ、
当時英国を中心としたアートロック系の台頭から、契約を獲得する事となります。
そしてバンド名を”Grand Funk Railroad”と改め、デビュー作制作に乗り出す.............という経緯がございます。
さて今作。
豪快系アメリカン・ハードとも称されるこの”Grand Funk Railroad”。
その名に恥じない作品ではございますが、案外メロディ重視。
音楽性の豪快さの裏に演奏の巧みさやコーラスワークという武器そしてメロディ重視が有り、また当時のブリティッシュ・ロック/アート・ロック系の影響や憧れが窺えるもの。
演奏面重視で楽曲の長尺化が窺えますが、意外なコンパクト感がミソ。
また後にかのTodd Rundgrenをプロデュースに迎えポピュラー化が為されるとして知られますが、今作の時点でメロディ感覚にポピュラー感が窺えるものでございます。
また当時はJeff Beck曰くの「BluesやSoulのスタンダードに手を加えてオリジナル楽曲の出来上がりが認められた」という時代。
それが窺える改作オリジナル楽曲が見受けられる(”Rock Me Baby”等々......)興味深いものがございます.............................
但し、デビュー作という事で安普請が否めぬ面がございますが、正直音響制作面で古さを感じられる感。
録音制作機器の向上が急激に進みつつあったこの時期。
Terry Knightのプロデュースが嘗てのブルーズ系の録音制作と似た感が有り、(後に金銭面を巡りバンドと対立する事となるTerry Knightではございますが)音楽面ではここから対立点となっていった感が窺えるもの。
かの第二期Jeff Beck Groupの二作目でのJeff Beckと名手故Cozy Powellを含めたバンドの対立点と似た感がございます。
また、バンド側は今作以降当時のブリティッシュ・ロック系のアート感を重視していく感が有り、豪快なアメリカン・ハードの音楽性を求めるTerry Knightと溝が出来ていった感。
袂を分かつ事になった後は、かのTodd Rundgrenに指南を求める事となります。
バンド音楽性のポピュラー化を図る為にTodd Rundgrenをプロデュースに迎えたとは言われるその作品は、ブリティッシュ・ロック/アート・ロック系影響下という感。
正直ポピュラーを含めたアート感をバンド側が指向し、自身もミュージシャンでアート/ポピュラー系、隠れハード・ロッカーとしても知られるTodd Rundgrenに指南を求めたという感がございます。
リリース後は大反響。
ライヴ演奏の豪快さと巧みさが更に拍車を掛け、異例のヒットを記録。バンドは順風満帆となります。
デビュー作の成功に沸くバンドで、後にバンドの音楽性を象徴するが如く派手なプロモーション等々でも注目を浴び、更なる成功を収める事となりますが、
Terry Knightのマネージメント運営でバンドの財政等々の問題が燻っていく事となります......................
ボーナス楽曲は二曲。
全盛期トリオ時代極初期で”Grand Funk Railroad”と名乗る以前の録音で、当時は”The Pack”と名乗っていた模様。
「デモ版」ではなく「オリジナル版」名義がミソ。
契約獲得前から制作が始まっていたことが窺えるもので、バンドの音楽性への自身が窺えるものでございます。
当時はかのLed Zeppelinがデビュー作を自費で録音、名マネージャー故Peter Grantがそのマスターテープを持って直談判し契約と高額な契約金を獲得という逸話がございます。
その前例に倣い...........................という感が窺えるものでございます.............................
この機会に是非。