久しぶりにベトナムに行きました。以前は、ほぼハノイとホーチミンばかりで、中国の海岸沿いにハノイに入った時に、国境の何とかという町に、1時間ほど滞在したぐらいでした。今回は、宝石の産地も兼ねて、奥地にまで出かけてみる事にしました。ところで、 ベトナムの北部、中国との国境に近い辺りに,多くの少数民族が住んでいる「サパ」という町があるのですが、ここは、ベトナム内陸部を代表する観光地でございまして、某の予想をはるかに超える大規模な観光地として発展しておりました。特に、、コーヒーが美味しゅうございました。先日、池上さんのテレビを見ていたら、今、コーヒーの値段が爆上がりしているのは、ベトナムのせいもあるとの事でした。なんでも、中国向けのドリアンが儲かるというので、コーヒーの木を伐採して、次々にドリアンの木を植えているそうです。まあ、ベトナム人らしい所業だと思います(笑)。
某は基本的にコーヒーが嫌いなのですが、「こういう飲み方をすれば、コーヒーってこんなに美味しいのか・・・・・」という発見が出来ました。
一つは、アボガドコーヒ―です。アボガドというクリーミーな果物が、あんなにコーヒーに合うとは思いませんでした。コーヒーの苦みをほぼ消して、「コク」と「深み」と「まろやかさ」を出してくれるのです。もう一つは、ココナッツアイス(アーモンドスライスのふりかけ付)が上に乗ったアイスコーヒーでした。これも、濃厚なココナッツが、コーヒーの苦みを軽減し深い味わいを引き立ててくれました。余計なものを取り去って、大事なものをパワーアップさせる魔法のような働きをします。
そんなベトナムでようやく「コバルトブルースピネルの一級品(紫を感じない、温かみと華やかさが同居したコーンフラワー系)」を入手出来ました。首都ハノイと観光地サパの間に「イエンバイ」という省があるのですが、そこが「ベトナム産コバルトブルースピネル」の産地なのです。ただ、「ベトナム産コバルトブルースピネル」と申しましても、皆様がイメージしているような理想的色味のルースはほぼございません。薄いもの、暗いもの、青の質がそこまでではないもの・・・、そういうのばかりです。某に言わせれば、購入する価値のないルースが99,9%でした。
ちなみに、ブルースピネルとコバルトブルースピネルの違いは、コバルトの含まれている量の違いだそうです。つまり、程度の差なのです。このコバルトが多ければ多いほど、鮮やかな発色が出ます。逆に、もう一つの発色原因である鉄分が多ければ多いほど、暗い感じの青に成り下がってしまいます。今回のルースは、トップカラーのコバルトブルーであるのはもちろんのこと、表面に傷はないし、インクルージョンもごく微細で肉眼では見えないレベルだし、また、カットや全体的シェイプも、及第点を与えられるレベルです。サイズは、0.25ctと小さいですが、幸いなことにペアーシェイプですので、重量以上のサイズ感を感じていただけます。これが、ラウンドカットやオーバルカットなら、0.5ctに近いようなサイズ感です。ここ2~3か月で2回現地に行きましたが、このルースがベストでしたので、2回目に行った時に購入しました。こういうトップカラーのベトナム産コバルトブルースピネルは、小さなサイズでも、国際相場で、1ct当たり100万円から150万円します。某のようなコレクターではなく、業者だと、どさっと利益を乗せますので、100万円や150万円では済まないと思います。そういう事を合わせ考えていただくと、いかにお得かがお分かりいただけるかと思います。ベトナムはもちろんのこと、タイでもいろいろな連中の手持ち商品と比較しましたが、やはり、色彩的に、当商品は、ずば抜けていました。もう、二度と同じものは入らないので、ある内にいかがでしょうか。
*鑑別書には、「ブルーコバルトスピネル」「ナチュラルスピネル」「0.25ct」「ビビッドブルー」「4.51x3.65x2.01㎜」「ペアシェイプ」「ノーヒート」「ノートリートメント」「ベトナム」などの表記がございます。もちろん、英語ですが