アンティークコイン・古銭が好きな方には私などが説明もするまでもない「チベット銀貨の雪山獅子」ですね。
ここで「おや？」と思われた方はかなりコアなファンです。
そうです。通常ヤフオクに登場する「チベットの雪山獅子」銀貨は額面が3スラングになります。
この1.5スラング銀貨の鑑定品がヤフオクに出品されるのは非常に稀です。
10年遡ってみても、1回しかありません。
しかも…それは…XF45です。
この個体に近しい鑑定数字の物はありません。
なんならMS鑑定すらも取引履歴がありません。
ほぼ独走状態でのヤフオク史上最高鑑定個体になります。
このカラクリに関して少々説明したいのですが、、、
通常コインを販売している方（ショップ・会社）はヤフオクなど各オークションの過去落札履歴を観察します。
ここで頻繁に取引されているコインは「売れるコイン」と認識するわけですね。
次に落札価格を見ます。
ここでこのコインは仕入れたら利益が出るのか？を確認します。
そして、その確認＆審査に合格したコインだけが仕入れられ出品・販売へと至ります。
なので、海外では高額で盛んに取引きされている「価値のあるコイン」であっても、
ヤフオクで取引履歴がないと、なかなか日本のコイン市場に出てこない場合があるんです。
このコインが良い例です。
海外では非常に人気が高く、盛んに取引されています。
でも、日本のヤフオクで落札履歴がないので、日本のコイン業者はなかなか仕入れません。
だから日本のコイン・古銭ファンの手元に届かないんですね。
要するに「パイオニアがいないコイン」は「例え価値があっても日本に入ってこない」状態になってしまいます。
「チベットの雪山獅子の銀貨」は私も大好きなデザインのコインです。
3スラングは当然、1.5スラングの高鑑定個体をいくつか私物として所有しています。
雪山獅子はチベットの宗教的な象徴であり、悪霊を払い、神聖な儀式を守護する存在として崇拝されています。
その事実だけでも私には価値を感じてしまう大好きなコインです。
ちなみに、この図柄の雪山はカイラス山です。
チベットの中でも最も奥地に位置するカイラス山です。
チベット仏教徒は元より、ボン教徒、ヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒が一度は巡礼することを祈願する聖なる山です。
標高6,656mと富士山より3,000m以上も高いのこの聖山を、
チベットの人々は畏敬の念を込めて「カン・リンポチェ（尊い雪山）」と呼びます。
そんなカイラス山は聖地であるが故に登山許可が降りません。
11世紀に仏教修行者のミラレバという人が登頂されたという伝説はありますが、これはあくまで伝説です。
正式な記録ではまだ誰1人としてカイラス山に登頂した人はいません。
（11世紀に6,000mの山に登頂するテクノロジーは無いと断定できます）
それほどまでに聖地として崇められている山です。
それほどまでに聖地として守られ続けてきた場所です。
「地球上最後の聖山」と呼ぶ人もいるほどです。
そんな聖なる雪山が背景に彫り込まれています。
そしてその前面に「獅子」です。
「吉祥のシンボル」であり「駆邪と幸福の象徴」でもある「獅子」です。
皆様もご存知かと思いますが、日本では神社などにある「狛犬」はこの「獅子」が発祥です。容姿がほぼ一緒ですね。
もう神々しさの塊のような図柄ですね。
と同時に、中国の奥地にある遠きチベットですが、最終的に日本に繋がっている事実に親近感も湧いてきてしまいます。
少々、図柄の説明に時間がかかってしまいましたが、
この図柄は日本でも良く取引されている「3スラングの雪山獅子」とほぼ同じです。
1.5スラングになると7ミリほど直径が小さくなりますが、
シッカリと雪山も獅子も堂々と刻印されています。
目視で完全確認が可能です。
この大きさでこの再現力はなかなかに良い仕事しています。お見事です！
何故にここまで素晴らしいコインが日本で頻繁に取引されないのか？
私には不思議でなりません。
なので、私物コレクション用としてではなく、販売用に思い切って仕入れてみました。
私がこのコインのパイオニアになる意気込みです。
せっかく仕入れるのならば高鑑定！と思い探し回り、、、
現状、世界で（適正価格で）取引されているコインの中でも最も高い評価MS62を仕入れました。
ちなみにですが、、、
これMS63と一つ鑑定が上がっただけでも価格が倍以上になります。
お小遣いで頑張れば入手できる価格にできるのはMS62辺りがベストだと思います。
（ご希望であればMS63以上のコインも探してきますので質問欄にその旨コメントをください）
まぁMS62でも上位4番目の鑑定数字なので、十分に高鑑定なのですが…
で、油断してはいけないので明記しておきますが、、、
この1.5スラングの雪山獅子は価格が上がり続けています。
歴史的な円安の影響も受けて、今後どこまで価格が上がるのか？予想がつかないレベルで価格が右肩上がりです。
その値上がりペースは3スラングの上を行っています。
その理由は「鑑定枚数の差」にあります。
3スラングの鑑定品は物凄く数が多いんです。
それと比較すると1.5スラングは「激少」と言って過言ではないかと思います。
金貨とは違い額面や重量だけで判断できない部分です。
銀貨特有の資産価値の変化も面白い要素ですね。
このコインのパイオニアになれる事と同時に、投資効果まで期待できるという、素晴らしい背景を持つ個体だと思います。
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。
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