価格掲載 展示即売会図録 エミール・ガレ ドーム兄弟 アール・ヌーヴォー 工芸ガラス 会場限定本 作品集写真集 40点
花器 花瓶 花入 ランプ 植物文 草花文 蘭文 睡蓮文 花文 トンボ文 フクシャ文 風景文 風雨樹林文 睡蓮文 ほか
ヨーロッパ美術品鑑定士鑑定品 アール・ヌーボー
会期:2018年9月5日~11日
会場:大丸福岡天神店 本館6階アートギャラリー
約30x21x0.3cmcm
フルカラー
18ページ
本文中に販売価格掲載 全40点
※会場限定本
※絶版
わずか7日間の会期の上・会場限定、購入者、一部の上得意顧客などのみしか入手できない図録本・作品集・作品写真集。
ヨーロッパ美術品鑑定士鑑定品よる鑑定済・鑑定書付きで販売されたもの。、
アール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレと、ドーム兄弟による花瓶、花器を中心に、40点の作品を
美しいフルカラー写真で紹介。
珍しいガレの陶芸作品3点もあわせて収載。
厳選された逸品・本物真作の作品写真を収録。
数百万円クラスを中心に、数十万円までの名品ばかりを集めたもの。
全作品について当時の販売価格は本文中に掲載。(別刷り価格表ではありません)
コレクター、愛好家必携の大変貴重な資料本。鮮明な写真が美しく、写真集としても見ごたえのあるもの。
初回の売り出し・販売場所や制作発表時期を証明する上でも、真贋鑑定などにおいても、
このような図録は、鑑定書以上に価値ある存在としてコレクターに珍重されるものです。
【内容一部紹介】
鑑定に関して
LA CHAMBRE EUROPEENNE DES EXPERT- CONSEIL EN OEUVRES D'ART
(ヨーロッパ美術品鑑定士組合)公認鑑定士による鑑定書が全ての作品に付きます。
当鑑定機関は国内外の税関、警察、裁判所、美術館等の鑑定も行っております。
【エミール・ガレ】
ガラス器・陶磁器の卸売業をしていたシャルル・ガレの長男として、エミール・ガレは1846年5月4日にフランスロレーヌ地方ナンシーで誕生。1864年頃より父の会社のデザインを担当。1866年にマイゼンタールのブルゲン・シュヴェラー商会でガラス制作の技術を学び、1877年には経営を引き継いで本格的な芸術作品の制作に乗り出す。ガレは、ガラスという限られた素材を使い作品の芸術性を高めるため、1878年の「月光色ガラス」の発表を初めとして、ガラス象嵌「マルケットリー」、全く新しい発色法の「サリシュール」、他数多くの技法を考案。又、今日のガラス工芸においても全く真似することの出来ないガラスの彫刻「グラヴュール」など高度な技術を駆使して作品の制作に当たった。
1889年、1900年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞し世界的な絶賛を浴びた。特に1900年万博においては、工房の協力職人も数々の賞を受賞し芸術作品としてのガラス工芸の地位を確立した。更なる芸術の普及のため、産業と芸術の融和を図り、芸術性の高い(手作りによる)ガラス作品の量産を可能とし、産業芸術と呼ぶ新たな分野を開拓。これらの功績により、美術史の中に永遠にその名を残すこととなった。
ガレは若い頃から、文学、哲学、鉱物学を学びまた生物学、地質学、海洋学にも造詣が深かった。特に植物に対する彼の興味の深さは、彼がナンシー市の園芸協会の副会長まで勤めていた事実からも窺い知ることが出来る。ガレの作品には植物や昆虫、深海、文学などをテーマにしたものが数多くあるが、これらは彼の広い見識に基づいているとともに、親交のあった高島北海の影響等から生れた「ジャポニスム」や諸外国の文化など、交通の発展に伴う世界規模での情報の伝達も彼のイマジネーションに強い影響を及ぼしている。多くの名作を生み出したが、1904年に白血病のためこの世を去った。
ガレの没後は親族が会社を継承し、高度な技術を有する職人たちにより作品の制作が続けられた。1925年にパリで開催された国際博覧会(アール・デコ展)には「スフレ」と呼ばれる、動物や植物を高浮彫にした作品を出品し大きな反響を得た。1931年に世界恐慌の影響を受け工房のガラス溶解炉が閉鎖された。
オルセー美術館、ナンシー派美術館(フランス)、メトロポリタン美術館(アメリカ)、エルミタージュ美術館(ロシア)、北澤美術館、大一美術館、サントリー美術館など各国の主要美術館に作品が所蔵されている。
1.ガレ ダリア文ウランガラス花器
高さ50cm 1895~1900年頃 税込4,968,000円
透明ウランガラス素地。黄、赤、紫を重ねた多層被せガラス。
酸化腐食技法でサンタクロースと呼ばれるダリアの図柄を浮き彫りにしています。
葉の部分は、銀化合物を塗布し還元焼成(酸素の少ない炎で焼く)させることにより、虹色に輝かせています。
※ウランガラスとは、極微量のウランを発色剤として、内部含有させたガラス。
ブラックライトで照らすと蛍光緑色に浮かび上がる。独特の発色から人気が高い。
2.ガレ ロータスにスカラベ文花器
高さ28cm 1900年頃 税込8,640,000円
エジプト文明をテーマとして制作された作品。生産力の象徴である「エジプト蓮」、復活や再生の象徴「スカラベ」、エジプトに富をもたらす「ナイル川」をモチーフにしています。
オパールを帯びた黄色に、エメラルドグリーンを重ねた被せガラス。酸化腐食彫刻で文様を浮き彫りにし、背景はマルトレ技法で槌目文様を入れている。金箔を封入した上に、緑と赤の色ガラスをアップリケし、グラヴュール彫刻で四匹のスカラベを表現している。ミュージアムピース。
3.ガレ カマキリに菊文花器
高さ25cm 1880年頃 税込4,860,000円
琥珀色のガラス素地。作品全体に菊を配し、正面にはカマキリを大胆に盛り上げ彩色で描いています。
ガレは1878年のパリ万博で、菊とカマキリを描いた作品を発表。また日本の菊に関して詳細を研究を行い、論文を残しています。ガレ初期の希少な「ジャポニスム」作品。
4.ガレ 睡蓮文マルケットリー花器
高さ9.2cm 横12.8cm 1900年頃税込9,720,000円
ガレが生涯に駆使した、難易度の高い技法を複合的に用いたミュージアムピース。蒔絵の梨地風の質感を表現するため、アンバーガラスに線状ガラスを封入、その周囲には無数の気泡が散りばめられている。黄、白、ピンク、赤などの数十枚のガラス片を象嵌し、睡蓮を表現している。さらに透明ガラスを重ね文様を彫刻するアンテル・カレール技法が施されている。ナンシー派美術館にバリアントが収蔵されている。
陶芸家としてのガレ
ガレの父、シャルルはガラスと陶器の販売業を営んでいた。ガレは1870年代後半より父の会社を引き継ぎ、陶器の制作も行った。
ガレの陶器は、「高級軟質陶器」と呼ばれ、特徴ある作品を制作。1878年のパリ万国博覧会では陶器部門で銀賞を受賞。晩年はガラス作品の制作に専念した為、陶器作品は初期にのみ制作された。
ほか 全28点
【ドーム兄弟】
兄:オーギュスト・ドーム(1853~1909)
弟:アントナン・ドーム(1864~1930)
兄は1878年、弟は1887年、それぞれ父ジャン・ドームがフランス北部ナンシー市において、経営していたガラス工場に入ってガラス工芸に携わる。
日用的なガラス食器等の製造をしていたが、1889年エミール・ガレのパリ万博での成功を契機に、彼らの工場でも格調高い美術作品の生産を開始。
アール・ヌーボー様式の優美な作品を数多く世に残した。彼らもまた、ガレと同じく芸術表現のため、アンテルカレール(内部装飾技法)や、ヴィトリフィカシオンなどの装飾技法を開発し、ガラス工芸の表現の可能性を「飛躍的に高めた。1893年のシカゴ万博出品を初めとして、1900年のパリ万博でのグランプリ受賞等により、エミール・ガレと共にガラス芸術史における二大作家の地位を確立した。
ドーム作品は、フランスではオルセー美術館、ナンシー市立美術館、国内では北澤美術館、大一美術館に収蔵されている。
28.ドーム 董文花器
高さ26.3cm 1895年頃 税込3,240,000円
ドーム作品で最も人気の高い董文様作品。白と紫を封入した大理石調ガラス素地。酸化腐蝕技法と多色エナメル彩で、董文様を描いている。董文様の作品としては、珍しく型吹き成型法が用いられ、作品の立体感が強められている。絵付けの状態も極めて良好である。
29.ドーム 風雨樹林文ランプ
高さ41.5cm 1900年頃 税込12,960,000円
雨にしなる木々を黒色エナメル彩で描き、余白には酸化腐食技法で雨文様の斜線が彫刻されている。
歌川広重「東海道五十三次」を参考にしたと思われるジャポニスム作品。
ドームの中でも人気の高い「風雨樹林」シリーズのランプ作品。
30.ドーム 帆船風景文花器
高さ30cm 1910年頃 税込1,080,000円
オレンジや黄色、グリーン等の粉ガラスをまぶしたガラス素地に濃紫色のガラスを被せ、エッチング(酸化腐食彫り)で岸辺に佇む帆船の風景を浮き彫りにしています。
太陽光や照明の照射角度によって、様々な表情の移ろいを見せるドームの作品ならではの、叙情性に秀でた作品です。
ほか全12点
【掲載作品一部紹介】寸法・制作年代・税込価格掲載 一部主要作品には解説を付す
●エミール・ガレ
ダリア文ウランガラス花器 (ブラックライト撮影)
ロータスにスカラベ文花器
カマキリに菊文花器
睡蓮文マルケットリー花器
朝顔文長頸花器
紫陽花文エナメル彩花器
クワガタと団栗文花器
クロッカス文花器
アイリス文花器
アンジェリカ文花器
矢車草波口花器
羊歯文カップ&ソーサー
アラセイトウ文花器
釣鐘草文花器
薔薇文花器
紫陽花文扁壺
橋のある風景文花器
風景文花器
フクシャ文花器
アザミ文扁壺
クレマチス文花器
蘭文花器
蓮文茶入
睡蓮文茶入
コモ湖文花器
陶器 貴人文詩入扇面
陶器 ロココ様式扇形花器
陶器 バスケット型陶器
●ドーム兄弟
菫文花器
風雨樹林文ランプ
帆船風景文花器
クリスマスローズ文花器
夏景色文花器
華鬘草に蜻蛉文ゴブレット
雪景色文花器
西洋ハシバミ文双耳花器
シクラメン文角型花器
ヒヤシンス文角型花器
オランダ雪景文花器
ヒナゲシ文クープ