大変稀少な ヤマハ YAMAHA B2M 初代プロモデルトランペット 1967年製です。
YAMAHAは明治時代から永いピアノ開発において世界最高峰の技術を持っていましたが、軍需産業に組み込まれたプロペラやエンジン生産を経て会得したノウハウを戦後、オートバイとボートエンジンに生かしましたが、さらにトヨタ2000GTに世界一 高出力・低燃費・静粛な2000cc 6気筒DOHCエンジンを1968年に開発供給し、70-80年代には世界ベストセラーサルーンカーとなったトヨタマークIIのエンジンとして量産供給したヤマハ発動機のクラフトマンシップに、親会社の日本楽器も触発され、後に完全吸収する関連会社の日本管楽器[埼玉県大井工場]がImperialeモデルからプロジェクト開発したNikkan TR-1をベースに、Schilkeと技術提携して日本楽器浜松豊岡工場で開発製造したのが、初代 純YAMAHA製プロモデルトランペットの原器が本器 「B2M」 となります。
ヤマハの弦楽器チームはギターも同様にマーチンやギブソンに負けないFGシリーズ赤ラベルが伝説の名器として同時期に開発しました。
本器は1968年にYTR-632になる前の1967年だけのシルキーモデル型番[B2M/B2ML]の作品で、後にヤマハの精度と緻密さに世界を驚嘆させた最上級プロモデルトランペット[当時Custom Modelはありませんでした。]原器です。
銅成分の多いローズブラスMベル、ローズブラスリードパイプ、リバースパイプ、バルブガイドとウォーターキーは削り出しだしソリッドブラス製、3番管には先端が抜ける唾抜き管が付いた贅沢仕様となっています。
Original ラッカーは90%以上、小さなヘコ修理歴などは見られますが、気になるアタリ・ヘコミはなく極めて美品です。
Valve Work / Slide Workも良好で、良く吹き込んでありレゾナンス豊かに素晴らしく鳴ります。
3番管スライドストッパーはVintagePartsを付けています。
各スライドエンドは息の流れを良くするTaperEdge加工を施してあります。
オリジナルプロケース・YAMAHA 11マウスピース付。
Serial No.: 0061
シルキー師の愛弟子:川崎憲三氏(当時入社2年目)
B2M(YTR-IIプロジェクト)は、シルキーB7ベースに開発されたMボアですので、直線的遠鳴りと粘りを重視しています。 初期のYTRシリーズを愛用したあの独特なニニ・ロッソ サウンドマニアの間では、B2ML/YTR634よりも、B2M/YTR632の方が昔の艶やかで哀愁のある音色が出ると言われています。 また長時間演奏でも疲れにくく日本人向きとも言えます。
本器の重量は1kgで、量産化YTR6320モデルが960gであるのに対して、40g重く精密重厚に作られています。 結果シルキーサウンドに近い音色奏感が得られます。
縦持ちサイドハンドルも付けてあります。
スライドパイプ・スラントエッジ特殊加工済み
参考エリック・ミヤシロ⇒
https://www.youtube.com/watch?v=0itg0YXwvGsYAMAHA歴代モデル吹き比べ:
https://www.youtube.com/watch?v=BUqiUbyH4Ek&t=646s&ab_channel=%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%8F%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E7%9B%B4%E5%96%B6%E5%BA%97%E3%83%BB%E6%95%99%E5%AE%A4