アルト・サックス奏者のゲイリー・バーツはジュリアード音楽院に通い、1962年から1964年までチャールズ・ミンガスのジャズ・ワークショップのメンバーとなり、そこでエリック・ドルフィーと共演し、マッコイ・タイナー
と初めて出会った。また、60年代半ばにはアビー・リンカーンやマックス・ローチのサイドマンとしてギグを始め
、後にはアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとしても活動した。彼のレコーディング・デ
ビューは、ブレイキーのアルバム『Soul Finger』だった。タイナーは1968年にアルトのバーツと共に有名なエク
スパンションズ・バンドを結成した。さらに、この時期にバーツは自身のバンドを結成し、マイルストーンのため
に3枚のアルバムを録音し、マックス・ローチのバンドでツアーを続けた。1970年、マイルス・デイヴィスはバー
ツを雇い、『Live-Evil』のレコーディングにソリストとして参加させた。同年、バーツはソウルとファンク、アフ
リカン・フォーク・ミュージック、ハード・バップ、ヴァンガード・ジャズを融合させたアンサンブル、Ntu Troo
pを結成した。1970年から1973年にかけての4つのレコーディングのうち、『Harlem Bush Music: Taifa』
と『Juju Street Songs』は、ソウル・ジャズやヒップホップ、DJ界にも影響を与えた。1973年から1975年にか
けて、バーツは『I've Known Rivers and Other Bodies』、『Music Is My Sanctuary』、『Home』、『Anothe
r Earth』など、輝かしい作品を発表し、絶好調だった。彼は1980年代のほとんどを蛇行し、1988年
に『Reflections on Monk』で戻ってきた。それ以来、バーツは静かな激しさと叙情的な力強さのレコードを作り
続け、特に1995年の『Red & Orange Poems』を筆頭に、同世代で最も優れたアルト奏者の一人となった
。Harlem Bush Music - Taifa ( 1971 )
01. Rise (G.Bartz)
02. People Dance (G.Bartz)
03. Du (Rain) (G.Bartz)
04. Drinking Song (G.Bartz-M.Bartz)
05. Taifa (G.Bartz-M.Bartz)
06. Parted (Dunbar)
07. The Warrior's Song (G.Bartz-M.Bartz)
Harlem Bush Music - Uhuru ( 1971 )
08. Blue (A Folk Tale) (G.Bartz)
09. Uhuru Sasa (G.Bartz)
10. Vietcong (Jami)
11. Celestial Blues (Bey)
12. The Planets (G.Bartz)