御存知!初期ZZ TOPの傑作・初のチャートイン作2nd「Rio Grande Mud」 オリジナルミックス・リマスター紙ジャケットSHM-CD仕様国内盤 未開封新品でございます。
そもそもCD化に際してレコード会社主導によるCD用リミックスマスターが制作されたのですが、メンバー自身がその出来に不満であった事は良く知られた事実でございます。
時代が変わり、初期作品のリマスター化が企画された際にオリジナルミックスのリマスター化をバンド側が提言、ここ日本では日本の御家芸と言える紙ジャケット仕様盤にて初回リリース時の姿を加えて再現された優れものとなっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは御馴染み不動の名手トリオ。
Billy Gibbons(G、Vo)、Dusty Hill(B、Key、Vo)、Frank Beard(Ds、Per)。
ゲストにPete Tickle(Acoustic G、一曲のみ)となります。
アメリカ南部系の砂埃舞う音楽性のバンドではございますが、ブリティッシュ・ロックのCreamやFree系統の影響が強く、ハード目の音楽性でございます。
但し、前作よりはアメリカ南部系が色濃い感のある楽曲が目立つ感がございます。
前作の甘さが消え、非常にプロらしい演奏にアンサンブルとなった感がございます。演奏・アンサンブルの向上が前作よりも著しく見られ、職人芸的な感覚が感じられます。
前作同様Billy Gibbonsの巧みな演奏に注目が当たりますが、Dusty Hill/Frank Beardのリズム隊の巧みさもミソ。
後の八十年代的なシンプルさとはかなり異なるものでございます。
Dusty Hillの演奏もJack BruceやAndy Fraserの研究から脱皮しつつあり、自己のスタイルを固めつつある感がございます。
それに伴い楽曲のクオリティの非常に向上が観られます。
演奏・アンサンブル同様非常に巧みな造りとなっておりますが、1stに見られたようなブリティッシュ・ロック一辺倒的な感覚は弱まり、
アメリカ南部特有のブルーズ的な緩さを上手く加えながら自己の個性を模索する感がございます。
但し、ブルーズ特有のしつこさ・脂っこさがない事は以前と同じでございます。
歌詞はハードボイルド的なものでございますが、同じトリオとして後に登場するかの「モーターヘッド」の「黄金期トリオ」に近いもの。
故Lemmy Kilminsterが音楽性と共に参考にしていたのではなかろうか?との感がございます。
(アルバム・裏ジャケットも後の大傑作「No Sleep 'till Hammersmith」に繋がる感がございます........)
正直、(前作がチャートインしなかった事があるのでしょうが....)安普請の感があり稚屈な面もございますが制作に工夫が成されており、音質や(前作同様の)ライヴ感のある音造りはなかなかのもの。
後の洗練された感覚ではないこの時代特有の魅力がございます。
チャート百位以内には届かなかったものの商業面でのスタートラインに立ったこの2nd。
アメリカ南部系とは言えど、しつこくも緩くもない職人的、洗練される前のハードで巧みな演奏・楽曲、武骨でございますが応用力とセンスの良さが聴かれるものと存じます。
かの初期メタリカのベーシスト兼アレンジャーで影の音楽リーダーと呼ばれた故クリフ・バートンの大好きなバンドの一つとして知られます。
特にこの初期は、かの大傑作「Master Of Puppets」の音造りに影響を及ぼしている感がございます。
現在は入手が非常に困難。この機会に是非
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。