【1】概要:
・Philips社が1950年代に製作したと推定される、160X245mm口径傑作フルレンジユニット、AD3690 MD を後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・これは歯切れのよい素晴らしい音です!
・出品ユニットの状態は素晴らしく、特にコーンは新品同様の素晴らしさです。
・これだけ状態の良いものにはなかなかお目にかかれないレア品です。
・この年代のPhilipsユニットの音は、後年の製品からは想像しにくいですが、圧倒的な高能率ハイスピードの快感を伴う音です。
・1950年~80年代のJAZZやクラシックが水を得た魚の様に快活に再生されます。
・エンクロージャーは25mm厚の天然木パインで構成しました。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプにも最適です。
・PHSTを同梱しますのでさらにワイドレンジな音を楽しめると思います。
【2】ユニット
・型式:AD3690 MD フルレンジ
・口径:160X245mm
・マグネット:馬蹄形アルニコ
・インピーダンス:4.0 オーム 。アンプのスピーカー出力は4~16Ωであれば問題ありません。
・コーン:超軽量、フィックドエッジ
・状態:コーンは新品の様な極上状態。片側のフレームにくすみが有りますがフレーム、マグネットともに大きなダメージは有りません。
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型(ROTE)
・コーン面積の80%を開放しており、この結果コーンは最適な動きをしています。
・後面にも音が拡散されますのでスケールが大きな音が得られています。
・サイズ:幅275mm、高さ387mm、奥行215m・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板はMDFです。
・パインは節の無い最高級グレードです。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。 ・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・能率が高く、かつ広帯域な生き生きとした音です。
・ピアノの打音、シンバルの打音などが非常にリアルに再生されます。
・特に1950~90年代のアコースティックな音楽を見事に再生します。
・高音質録音の「JAZZで聴くバッハ」では透き通るようなピアノ音、深いベース音、そして輝かしいシンバルが聴けます。
・アートペッパーのSACD「ミーツザリズムセクション」を聴いていますが4本の楽器がきれいに分離して実在的な再生をしています。
・同じくSACD「サキソフォンコロッサス/ソニーロリンズ」はまるで昨日録音してきたかの様な鮮やかな再生を聴くことが出来ました。
・スィングJAZZとして1954年録音の愛聴盤「ベニーグッドマンインHi-Fi」もまるで昨年録音してきたかの様な素晴らしさです。
・クラシックとして大きなホールで録音された高品質のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・総じてオールマイティにあらゆる音楽ソースを広帯域に再生していると思います。
【5】測定データ
・周波数強度測定結果を示します。
・赤い線が周波数強度データです。
・スタジオ用コンデンサマイクと著名な解析アプリを使用しています。
・当時のシングルコーンフルレンジとしては広帯域であることが分かります。
【6】ほか・スタンドは含みません。
・ブログ http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html