大変稀少な1937年製 Vintageマーチン の初代(SeriesI)"The Martin,Handcraft,Committee,Elkhart,Indiana"のアルトサックスです。
The Martin Committee SeriesIは1933年から1944年まで存続しましたが、本器はCommitteeII(Lion & Crown Model)の前に Releaseされた初代 Handcraft Committeeです。 Art Deco基調のBell Engrave(星と鷲,Manhattanの高層ビルをモチーフとした素晴らしい彫刻で、Mahattanのビル群が放つライトが火星を照らしているとも言われています。)と独特の Bell Key Guard はまさに芸術品です。 Keyは贅沢なSolid Nickelで戦後のThe Martin共通のHeart型Left Thumb Rest(実に支えやすい)が付きます。
Comittee I は、マーチンの製品開発力が最も旺盛であったことを象徴する作品で、右手Thumb Hookの上下調節機構を装備しています。
また、特別仕様として、Key 構造に 耐久性のある Solid Nickel Alloy を世界で最初にサックスに採用したことでも知られます。
残念ながら、Nickel Key System は、戦後は学生モデルにしか採用されなくなりましたが・・・
Committeeは数あるVintage Saxの中で最もDarkで重厚なサウンドで知られており、野性味のある音色で素晴らしく鳴ります。 小振りなBellからは想像もできない大音量に、音程も良好で最低音からAltissimoまでスムーズに吹き上がります。
The Martin, King Super20/Zephyr同様、管体に優しいSoldered Tone Holeで、堅牢なBeveled Tonehole Edge 形状となっています。
Martin Saxは、Teddy Edwards, Dick Stabile, Louis Jordan, Art Pepper, Alfred Koeller, Hank Mobley, Cecil"Big J" McNeely, Robin Williamsなどが愛用していました。
Original Lacquerは90%以上残存で、気になるようなアタリやヘコミはなく美品です。 Plastic Resoパッドは比較的新しくKey Work基本調整済みです。 Serial No.:1235xx
H.Couf Brownハードケース付。
Martin Sax参照サイト:
1835年にドイツのドレスデンで生まれた創業者John Henry Martinは米国移民としてシカゴに入り、The Martin Companyを創業し、19世紀後半のアメリカ管楽器の黎明期を育みましたが、不幸にも1871年のシカゴ大火で工場を焼失し、Connの6番目の社員として1902年まで技術指導にあたりました。 Johnの5人の息子達は1904年にThe Martin Band Instrument社を再興し今日に至っています。 1970年代にHoltonと共にLeBlanc Groupに吸収された後、現在はConn-Selmerに統合されていますがSaxはもはや製造していません。)
Dick Stable ⇒
https://cafesaxophone.com/threads/martin-comm-i-ii-iii-searchlight-lion-crown-the-martin.15787/page-2Dick Stable ⇒
https://cafesaxophone.com/threads/martin-comm-i-ii-iii-searchlight-lion-crown-the-martin.15787/page-2
Stefan Hugi ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=uVb787u6-Xw(2023年 12月 14日 22時 51分 追加)https://www.youtube.com/watch?v=YtFqpusjcRk&t=19s